人生をギターに捧げた天才セゴビア

こんにちは、
今回は「人生をギターに捧げた天才セゴビア」というタイトルで書いていきます。
クラシックギターをやっている方でセゴビアを知らない人はいないと思います。クラシックギターの発展にとても貢献した巨匠です。

アンドレ・セゴビア・トレース(Andrers Segovia Torres)
スペインのアンダルシア地方のハエン県レリーダで1893年2月21日に生まれました。
父が弁護士であり、職を継がせたい思いから教養の為にピアノ、バイオリン、チェロなどを学ばせたそうです。

しかしどの楽器にも興味が持てなかったそうです。それでも何故かギターだけには特別な興味があり小遣いを貯め楽器を購入しました。
しかし、ギターの購入に対して家族に反対され、楽器を友人の家に預けそこで練習していたそうです。ちなみに当時のアカデミックな音楽の世界でのギターの位置というのはまだまだ低く、酒場での演奏や酔客の伴奏などの楽器という認識でした。
それでもセゴビアはギターにのめり込み、町の楽器屋、図書館等で楽譜を探し練習を続けていました。ちなみに最初に手にした楽譜が「アラビア風奇想曲」(タレガ)だったそうです。
頼れる師もいない為、全て独学で楽譜を解読しマスターしたとのことです。

その後17歳の時、グラナダで第一回の演奏会を試みます。のちにマドリッドでも演奏会を試み、演奏の場所を広げていきました。聴衆や評論家はセゴビアの演奏を、褒め称えました。

海外にもセゴビアの噂は広がりアメリカ、ヨーロッパなどでも活動しました。(日本にも来ています)

それまでは低い位置にあったギターに対して、名のある作曲家が曲を提供するようになりました。ヴィラ・ロボスやホアキン・トゥリーナらがセゴビアのためにいくつも曲を提供しています。
また教授活動も行い、小原安正氏、阿部保夫氏はイタリアでセゴビアに師事されました。

セゴビアは1987年6月2日マドリードで亡くなりました。享年94歳

セゴビアの言葉

セゴビアは広いホールでもマイクは使わないと言っています。「マイクはギター本来の音とは違う」との事です。

「私は教師と喧嘩した事がない、何故なら、私は教師でもあり生徒でもあるからだ」

「自分は、現在の演奏技法を獲得するために死ぬ思いで長い間、練習した。3年や5年勉強して、どうして上手になれないのかと聞かれても答えようがない」

「私はギターの音色を求めて毎日毎日それを探し続けた、ある日ついに”これこそ私の求めていたギターの音だ”と思い、気づいてみると私は60歳になっていた」

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