こんにちは。
今回は「アドリブの考え方」というタイトルで書いていきます。
「アドリブ」というのは「即興」です。演奏をその場で綴っていく事です。
実はこの「アドリブ」は音楽のジャンルの中では少なくなっています。特にロック系です。
以前はロック系のギタリストはライブ等でCDやレコードなどで演奏したギターソロとは全く違うアドリブソロを展開していました。現在ではCDなどの音源と同じ内容のソロを弾きます。
「アドリブ」というものがその音楽の中心になっているのは「ジャス」と「ブルース」があります。この2つの音楽はアドリブがなければ成り立たない音楽でもあります。
素人目から観ると「アドリブとは一体どのようにやっているのだろう?」「もしかして適当に弾いているのだろうか?」などの疑問があると思います。
実は色々な手掛かりを頼りにアドリブを展開しているのです。
では、いったい何を手掛かりにしているのかを考えていきます。
「そもそもアドリブは適当に自由に弾いた訳では無い」
まずはこの事が大事な考え方になります。
音のパーツを色々な約束事に従って「歌」にしていくという事です。
(但し「適当に自由に弾く」という音楽もあります。また「偶然」という概念を使った音楽もあります)
「スケールを使いアドリブを展開する」
曲のkeyが決まればその曲で使う「スケール」(音階)がわかります。さらにコードかわかれば細かくスケール設定ができます。ブルースのアドリブは基本的にこの考え方です。しかしスケールのみでの展開だと、和声感が無いアドリブになりやすいです。例えばコードがCでもG7でも基本的には同じスケールを使います。(CコードではCイオニアンスケール、G7ではGミクソリディアンスケールを使用。Gミクソリディアンスケールは主発音を変えばCイオニアンスケールになります)
ちなみに「ブルース」の場合はブルーノートスケールというスケールを使います。この場合、このスケール自体にブルース感のあるブルーノートという音が含まれています。ですから和声感よりスケールを使いブルース感を出します。
「コードトーンを使ってアドリブを展開する」
これはタイトルどうりです。(笑)
コードトーンを使えば和声感を出すアドリブが可能です。音を外す事はありません。しかしコードトーンは音の数が少なく(4和音→4つ、3和音→3つ)の為、フレーズ化するのは大変です。
「フレーズを使いアドリブを展開する」
これが重要です!
上記の2つのやり方だけではどうしても「カッコいいアドリブ(フレーズ)」になり辛いのです。(悲)
いつの時代でもそうですが「先人のアドリブを真似て(コピーして)学んでいく」これが1番大事な考え方なのです。
ようするに「ドリアンスケールを使ってアドリブ」という事になった場合、ただスケールを上下しているだけでは「カッコいいフレーズ」にはならないのです、先人のフレーズをコピーし「そのスケールのカッコ良く聞こえるフレーズの音の通り道を参考、または研究する」これがとても大事な事なのです。